高齢化社会において、シニア起業家が増加傾向にあることは前回の記事でもご紹介しましたが、ではシニア起業家たちは一体どのような業種にチャレンジしているのでしょうか。
まず、日本政策金融公庫の調査を参考に、シニア起業家の開業業種のベスト3を以下にご紹介します。
1位:医療・福祉(22.1%)
2位:サービス業(17.9%)
3位:飲食店・宿泊業(14.7%)
この結果はシニア層に限ったことではなく、世代全体にも共通して言えることなので、ここでは少々別の視点から見て行くことにします。
34歳以下を始め、若い世代からシニアに向け、割合が順当に増えている業種は、製造、運輸、卸売、不動産などが挙げられます。
中でも運輸業については上昇率が高い傾向にあります。
一般的に、外食業や運輸業は人手不足に見舞われていますが、そこにシニア層が救世主として参入しているということが言えるのでしょうか?
逆に順当に割合の減っている業種は、サービス業です。
サービス業は、文頭で挙げたシニア起業家の開業業種として2番目に多い職業ですが、こうして見ると、実は開業率は歳が上がるほど減っているということが分かります。
サービス業といってもその種類は実に様々で、教育や医療、金融、郵便、外食・・・などなど、全ての職業がサービスに繋がっているといっても過言ではありません。
従って、そこはやはり若い人が活躍すべき業種だということが言えるのではないでしょうか。
もともと人口の多い業種に目を奪われがちですが、このような見方をすると、実はシニアになるほどチャレンジ率のアップする開業業種は運輸業などであったりする訳です。
詳しいことは会計事務所にお問い合わせください。